訃報と引退

明日午前中に用事が入ってしまい、１２時開始
とさせていただきます。



個人的なことですが、noteにではなくこちらに
記します。

ネットのニュースで少し前に知りました。
沢村忠氏が亡くなっていたという報道を目にします。
僕が始めた１９８５年、キックボクシングは既に
過去の競技で、存在すら知りませんでした。

キックボクシングを始めて、その名前を大人は
口にします。
その当時の思い出も、心ない言葉も。

中学を卒業して、デビューしてからも色色とありました。

彼に憧れた世代でもないし、見て育った世代でも
ありません。
引退後、姿を消したことだけがいつも気にしていました。

不謹慎かもしれませんが、その気持ちをよく想像したり
理解者面してもいました。
酔っぱらって客に絡むような引退後の選手だけには
なりたくなかったので、そういう意味ではどんな方か知りも
しないで憧れました。

面識はありません。
お会いしたことも、拝見したこともありません。
ジムを開いてから知人から沢村氏のサイン入りグローブを
もらいました。
それは、飾ってあります。

心より、ご冥福をお祈りいたします。

２００４年以降に話は変わります。

２００３年、全盛期をとうに過ぎているのに納得がいかず
現役を続けます。
でも、試合前に交通事故に遭い、また想定外の無様さで
消えていくことを実感して腐っていたころでした。

自分に賭けることが出来なくなったリハビリ生活の最中、
楽しみは競馬でした。
賭けても賭けなくても毎日のように競馬を見ていました。

船橋は日本に唯一、同市に２つの競馬場があります。
JRAの中山競馬場と地方競馬の船橋競馬場駅です。
平日は、今となっては自分のジムがすぐ近くにある
地方競馬の船橋競馬場で、週末は中山競馬場でレースを
見ていました。
自分なりに研究をするようになります。
競馬場によっての、あらゆるレース展開による勝ちパターンや
それで生じる相性などを自分なりに考えるようになります。
所詮素人の考察ですし、競馬に対して語れるほど詳しくも
ないので記しませんが、自分なりに色色と考えました。

ジムを始める前、警備員をやっていた頃まではよく
馬券は買っていました。

１０歳下の、その若手騎手が好きでした。
パドックから出て、返し馬でゴール前まで軽く走り、
一度そこで馬を止めて、囁きかけるように馬の耳元で何やら
話しかけて首をぽんぽんとさすってからゲートに向かう
のです。

「いいかい？ここまで頑張るんだよ。」

馬にそう話しかけているかのように見えるその所作が
僕は大好きでした。
その騎手はレースの度にそれをするのです。
平日昼間の地方競馬のスタンド客なんて１０人程度です。
誰も観ていないのにその騎手はそれを繰り返します。
それが見たくて足を運んでいた時もあります。
その後も続けていたか否かは知りません。

ジムを始めて競馬を観なくなりました。
理由はそれだけではありませんが、買う際、騎手で選びます。
その騎手なら持ってこれるか否かで選択します。

毎年毎年新しい騎手が出てきます。

なので、知らない騎手が次次に増えていって、分からない
騎手が増えて買えなくなりました。

地方競馬をやる人とは滅多に会うことがありませんでした。
なので、遭遇するとよく訊いたものです。
まだ続けていることを耳にして、その度に安心していました。
またいつか、その返し馬を観たいと思っていたのです。

２０１２年夏の出来事を動画にしてYouTubeで使いましたが、
息子と銚子まで走った時に、中学１年生だった息子は
疲れていじけはじめました。
そりゃそうです。
１３歳が銚子に向かって走ろうとするのですから。
成田空港裏手前で２９６号に飽きたのが間違いでした
はにわ街道に出てしまったのです。
どうにもならなくなったのは、そのはにわ街道から
また更に逸れてからになります。

ハイテク機器iPhone４のマップ、正しく動きません。
その息子を見て、元気づけようとして、筋肉痛でぱんぱんの
足ではにわの馬に跨って首をぽんぽんと、真似したのです。

ええ、息子は彼の存在すら知りません。

繫田健一騎手が昨日で引退したニュースも目にしました。
時間はあると思っていたらいけません。
YouTubeでその動画あるかなと思って探したのですが
ありませんでした。

調教師としての活躍を期待します。



色色と考える１日でした。